パソナキャリア社長が新卒採用の面接を受ける動画が面白かった
2019/06/01
目次
パソナキャリア社長が新卒採用の面接を受けてみた
老舗の大手人材紹介会社「パソナキャリア」の社長が新卒採用の面接を受ける動画が面白かったので、一部のセリフを書き起こしてみました。
動画の随所に出てくる「面接のワンポイントアドバイス」も必見。
人材会社自ら、新卒の面接をパロディ化してるところも面白いんですが、社会人として心がけるべき点や、経営者としての心がまえについて語っていたり、結構役に立つ内容になっています。
▽動画はこちら
-大企業社長が、なんと新卒面接に挑む!?『社長、新卒採用に挑んでみた。』(ロングver)-
(それにしても圧倒的違和感)
まずは自己紹介
社長:よろしくおねがいします。
面接官:どうぞおかけください。それでは面接をはじめさせていただきます。まずは自己紹介をよろしくおねがいします。
社長:はい。渡辺尚と申します。出身は北海道で、私の育った環境というのは周りに失業者がとても多く、失業問題について幼いころから興味を持っていたんです。
大学では心理学の専攻でカウンセリングを勉強していましたので、たくさんの方のカウンセリングを通じて世の中の失業問題を解決していきたい。そういう思いから、パソナキャリアさんが一番だと感じました。
業務内容を理解した上で「今までの経験を活かし、どのように貢献できるか」を具体的にPRしましょう。
長所と短所
面接官:自分の特技はなんだと思いますか?
社長:私は3歳からスキーをやってましたので、ずっとスキーをしていまして、大学でもスキーでインストラクターをやっていたりですとか。一番特技と言われるのはスキーですね。
面接官:それでは長所と短所を教えてください
社長:私の長所はスピードが速いことです。なんでもパッとスピーディにやってしまうところが、私の一番の特徴だと思っております。
私の短所は人の話をよく聞いていないと注意されることがあります。ですので、自分の意見ばかり言わず、人の意見をしっかり聞くということを心がけていきたいと思います。(※これはあまり良い例ではございません。という注釈つき)
結論から話すことも重要です。結論、概要、最後にもう一度結論をいうと、言いたいことが印象的に、わかりやすく伝わります。
新卒らしからぬ、初々しさのない回答が連発
面接官:今の自分を作っている、一番大切なことはどんなことですか?
社長:「人生はなんのためにあるか」と考えていくと、人生の意味というのは、一生をかけて人間性を向上させることだと思っています。ですので、日々の生活を通じて、学びを通じて、一歩一歩、よりいい人間になっていく。
そういうことをこころがけながら、生きております。
面接時間は限られています。要点を端的に話すことができる人は好印象。日頃から、短くまとめて話すことをこころがけましょう。
将来の夢は「日本貢献」
面接官:将来の夢を教えてください。
社長:私の将来の夢は「日本貢献」なんです。そのために人材ビジネスとしてなにができるか。ヒト・モノ・カネが経営の3要素と言われていますので、その人材の立場で経営を良くし、経済を活性化し、そして国に貢献していく。
そういうことをやっていきたいと考えています。
こんなことをいう新卒は滅多にいませんが、より大きな視点で社会や物事が捉えられることは好印象につながります。
人材ビジネスにAIの技術を導入したい
面接官:もし入社をしたら、この会社をどうしていきたいと思いますか?
社長:当社自体のIT化です。今ある人材ビジネスをAIの技術を導入して、より高度なものにしていくこと。もう一つはITを使った、人と仕事をマッチングする新しいサービスを次々とリリースしていくこと。
パソナキャリアのある部分というのは、IT企業になっていくべきだと思っています。
面接は、自分の思いを伝える場でもありますが、それだけではありません。面接官の話にしっかり耳を傾けることも重要なポイントです。
友人からは「長老」と呼ばれている
面接官:周りの友人からはなんと言われてますか?
社長:なんて言われてんのかなー?私、浪人とか色々していて2年遅れているもんですから、「長老」って呼ばれてます。
面接官も緊張しています。自分から面接の場を和ませる話題を提供してみましょう。
年代を感じる給食のおかず
面接官:好きな給食のおかずを教えてください。
社長:くじらの串カツ。
セクハラ的質問にも回答
面接官:何フェチですか?
社長:何フェチ、何フェチ、何フェチ…なんだろうな? 目!
面接官:渡辺さんの奥さんとの馴れ初めを教えてください。
社長:うちの妻!?うちの妻は社内(恋愛)ですからね。私がパソナメディカルにいたときの同僚です。
面接官:初デートの場所はどこですか?
社長:うーーーーーん、河原。
面接官:プロポーズの言葉は?
社長:そろそろ結婚しようか?
答えられない場合も、「次までにしっかりと勉強しておきます」など、誠意が感じられる前向きな発言を心がけましょう。
自分がパソナキャリアの社長だったら?
面接官:自分が弊社の社長だとしたら、どうしていきたいですか?
社長:感動サービスをブランドになるまで磨いていくことなんです。そうなると従業員満足を本当に高めなきゃいけない。その上で顧客満足をあげていく。
それは交互にリンクしていますので、スパイラル状に社員が頑張れる環境を整え、社員やお客さんのために頑張っていくという。
お客さんから見たら「パソナキャリアは全然違う」。それは人材ビジネスの中だけではなくて、あらゆるサービス業全体のなかでも、すぐれた存在のなかまで持っていかなきゃならないと思ってます。
サービス業の見本の一社になりたいです。
面接官:ずばり、社長になるためにはどうしたらいいですか?
社長:それは、明確にやりたいことの目標を持つことです。
人を採用する上で、一番大切にしているポイント
面接官:人を採用する上で、一番大切にしているポイントは?
社長:私、4つ見ているんですよね。1つは、「自分が求職者だったら、この人にキャリア相談にいくだろうか」という観点で見ています。
2つめは、自分が人事の責任者だったら、人材会社の担当としてこの人を呼ぶだろうか。人事の立場で見ます。
3つめは人間性。人間性は2人で何時間も飲みにいったり、食事にいったりできるかなー?って。
4つめは、やっぱり私たちの仕事はあらゆる業界のあらゆる職種の人を扱うことで、一定の学習能力が必要なんです。どのぐらい勉強する姿勢とか、学ぶ力を備えてるんだろう。いろんな角度から見ています。
面接官:今の学生さんって、どんなことが不安ですかね?
社長:「本当にもっと自分に合った会社ってあるんじゃないか?」みたいなことや、社会に出てからのイメージがいまひとつ湧かないとか、未知のものに対する不安感みたいなものをみんな持っていると思います。
あとは学生って、「テレビコマーシャルで出てくる」みたいな、知ってる会社に応募しがちなんですけど、自分たちの知らない会社って多分もっとあるんだろうなと。
自分から情報を取りにいくって大事なんじゃないかなと思います。
面接官のお悩みにも回答
面接官:今ですね、どうしても目の前の業務でいっぱいになってしまうことが多いんですけど、今、社会人2年目なんですけど、人間的に成長をするにあたってしておいたほうがいいことがあれば教えていただけないでしょうか。
社長:とにかくね、すんごい読書してました。だから、早く数をこなして、スピードを上げて、隙間時間はいろんな本を読みまくったり、いろんないい人の話を聞いたりして学び、とにかく5年間ぐらいかけて、この業界のなかにおける一流になることですね。
そうすると、次の事業への挑戦とか、管理職の機会とか、いろんなチャンスが来ますから、大丈夫ですよ。やっぱり人間って、自分が成長できるって大事だと思うんです。
だから、パソナキャリアに一定年数いれば、どこででも通用する人材になれる。当社でずっと働いてほしいんですけど、いろんなことがあったときにどこででも通用するって大事なんですよね。
それを作ってあげたいなぁと思っています。
やっぱり面接は緊張する
面接官:面接を受ける側としてどうでした?印象としては。
社長:面接って意外に緊張するし、本当の自分を出すまでに時間がかかるし、予期してないことを聞くって大事ですね。
学生ってたくさん準備してくるんだろうなぁっていうのがわかりました。だから、まったく準備してないことを聞くと、本音が出ますので、いいなぁと思います。
だから、せっかく入社するんであれば、本当の人間を知ってもらうほうがいいですし、面接するほうとされるほうが、裸の自分で本音で言うっていうのが大事だなっていうのを、改めて思ったんです。
だからこれから、面接を受ける側の人が、リラックスして、普通の自分を出してくれるように、そういう場をつくっていかなきゃいけないなって、すごく理解できました。本当によかったです。ありがとうございます。
面接官:ありがとうございました。
面接は企業と学生の「お見合い」のようなものです。お見合いは初対面なのだから、お互いを知る努力が必要。素の自分で挑みましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。新卒らしからぬ貫禄がありましたね〜(笑)。
「なぜこの会社を志望したのか」「将来どうしていきたいか」といった質問にはっきり答えられているところがさすがです。ていうか…
新卒の面接というより、決起集会の社長スピーチじゃねえか。
ちなみに私も転職の際にパソナキャリアの転職エージェントを使っていました。
大手転職エージェントなだけに、求人数もトップクラス。サポートも手厚く、ちょっとした疑問にも、親身になって丁寧に答えてくれます。面接前にテンパってたときによくメールや電話をしていました。(キャリアアドバイザーさん本当にありがとう)
拠点は関東、東北、北海道、甲信越、北陸、近畿、中国、四国、沖縄と全国を網羅しているので、地方の方でも利用が可能。
転職活動をされる際は、登録をしたほうが良い転職エージェントの1つです。
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