人間関係が原因で転職してもいいの? 「どこに行っても嫌な人はいる説」について
2019/03/10
目次
職場の人間関係が悪化する理由
上司がキツいことを言ってくる、部下が言うことをきかない、噂話や陰口が好きな人がいる等、職場の人間関係でお悩みの方も多いのではないでしょうか。
職場の人間関係が悪化する主な原因としては、上司が部下に対して「服従させたい気持ち」が生じることが多いということが挙げられます。立場としては上司の方が偉いのですが、業務の中で必要以上に「俺の方が上だ」ということを確認したがる人もいるのです。
こういった役割分担は同僚との間でも発生することがあります。職場での不満が生じたときに、同僚のミスを必要以上に責めたてたり、理不尽なことを言って解消しようとするのです。
また、プライベートな話でセクハラやマウンティングをしようとすることがあります。これは男女間だけではなく、同性同士でも起こりがち。
例えばおとなしそうな男性社員に対して、アグレッシブな男性社員が「どうせ休日は何もしてないんでしょ?俺はデートだったけど?」等、モテマウンティングをしてくるやつですね。
このように、「いじりと称したいじめ」は職場では起こりがちです。いじりを行う側が「愛情を持って接してる」と言っても、受け取る側が「ネタにしてくれておいしいw」と感じてなければ、いじりとして成立しません。
人間関係が原因で仕事を辞めても良いの?
「人間関係が原因で仕事を辞めても良いのか」という疑問ですが、なんの問題もありません。その理由はこちら。
・どうしようもない職場は存在する
・常軌を逸脱した人は存在する
・一度、「看守と囚人」のような役割分担が決まると覆しにくい
人間関係が原因で辞めることについて、「どこに行っても嫌な人はいる」「人間関係が原因で辞める人は次の職場でもすぐ辞める」「そんな辞め方は逃げだ」と言う方もいますが、どこに行っても同じなわけはありません。
会社ごとに社風が違うように、それぞれ違う環境です。パワハラやいじめが横行している会社は、長期的に負のスパイラルに陥っています。自分がちょっと頑張るぐらいじゃ改善しない状態になっています。
心理学で有名なアドラーも「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と断言しています。人間関係は大きなストレスとなり、心身ともに健康を崩す原因となります。
環境は自分で選ぶことができます。「逃げだ!」と言ってくる人もいるかもしれませんが、そもそも転職理由の本音なんて、だいたいは「仕事が嫌になった」みたいな「逃げ」から生じますし、そんなに気にすることはありません。
人間関係を悪化させないためにできること
取り返しがつかなくなる前に、職場の人間関係を悪化させない方法はあります。具体例はこちら。
疲労をためない
とくに重要なことは「疲労をためないこと」。疲労がたまるとミスを起こしやすくなることに加え、人間関係でいざこざが生じたときに対応するエネルギーがなくなります。
心身ともに健康を保っていたほうが、ピンチのときも冷静に対処できます。日頃からしっかりと睡眠をとり、栄養のある食事をこころがけましょう。
誰に対してもフラットに接する
どんな立場の相手に対しても「話を聞いていますよ」という姿勢を見せることも大事です。話を聞くときには、その人の方向を向く。パソコンを叩く手を止めるということもこころがけましょう。
誰に対しても丁寧に、分け隔てなく接することができる人は、まわりからも好かれ、自然に人も集まってきます。
起業家のけんすうさんは、たとえ年下であっても敬語を使うと言っています。ホリエモンこと堀江貴文さんは学生に対しても敬語を使うそうですよ。優秀な人ほど、相手に敬意を持ったコミュニケーションをします。
年上であろうと、年下であろうと、敬意を持ってフラットに接することを心がけてみてください。
苦手な人の「いい面」を見る
「この人のこと苦手だな」と一度思うと、どんどんその人の悪い部分が見えてきますが、そこは意識的にストップをかけましょう。
誰しも「いい面」はあります。上司の場合は、偉くなったそれなりの理由があるはず。自分にとっては悪い面に見えていても、組織としては良い面だったりすることもあります。
あまり主観に流されずに、「この人の優れた部分はどこだろう?」と分析してみてください。仕事において、参考になる部分も多いと思います。
転職する場合、退職理由をどう伝えたらいいの?
転職する時に、面接で退職理由をどう伝えたら良いかについて悩まれる方も多いと思いますが、後ろ向きな理由を伝えることは好まれません。職務内容やキャリアアップのためなど、前向きな理由を伝えるようにしましょう。
また、人間関係の課題を解決したい話はポジティブな言い方に言い換えましょう。「社内の連帯感がなく、会話もなかった」→「チームワークで大きなことを成し遂げたい」と伝えるなど。物は言いようです。
「今すぐ逃げたいから」という本音をうまーく隠すのも社会生活を生き抜くテクの一つです。面接で求められている話は「この人を雇うことで、自社にメリットがあるかどうか」です。転職の際は戦略を立てて挑みましょう。
面接で「苦手な人間はどんな人ですか?」とストレートに聞かれることもあります。向こうから質問があった場合にのみ、本音を交えて完結に答えましょう。
私の場合は「メンタルが不安定でいきなり怒鳴り出す人」という極端な例をあげました。「そんな人うちにはいないんで(笑)」と笑われましたが、今まで働いた職場には必ずいたので、そういう方がいないか確認できたのはよかったです。
実際、今の会社に入社してみてびっくりしたのですが、いきなりブチ切れて怒鳴りちらす人も、新人いじりをする人もいないんですよね。
「どこに行っても同じ!」なんて嘘です。組織によって人も環境も違うということを忘れずに、「どうしようもなくなったら辞めればいい」と気楽に考えていれば良いと思います。
<オススメの記事>
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